1/25(木)、都立南葛飾高校・夜間定時制課程。
都内におよそ50校ある定時制高校の一つです。
定時制高校は4年制。
この日は1〜4年生およそ50名が、私達の朗読に耳を傾けてくれました。
始業は、17時55分。
4コマの授業の後、21:10分終業というスケジュールだそうです。
登校後、まずは給食を食べて、それからの授業です。
様々な事情で、全日制に通えない16歳から20歳くらいの若者が中心ですが、ひとり87歳の方もいると伺いました。(この日は、いらしていませんでした。)
卒業を控えた時期ですので、【友情】【別れ】【旅だち】などを描いた2つの作品をお聴きいただきました。
こちらの全日制の卒業生には、漫画【キャプテン翼】の作者・高橋陽一さんがいらっしゃいます。
ですから【キャプテン翼】の像や絵が、あちこちに見られました。
【キャプテン翼】に憧れ、サッカーを始めた世界の一流プレーヤー達も数しれず。
そんな卒業生がいることは、南葛飾高校の誇りでしょうね。
以下、生徒の皆さんから届いたご感想から一部抜粋。
●聞いているだけで場面が思い浮かぶような、これこそ朗読!感がすごかったです。声も大きく芯があり聞きやすかったです。
●プロの透き通る声がとても素晴らしかった。ずっと聴いてたいぐらいの素晴らしい朗読劇だった。
●言葉だけで感情が伝わって来て凄かった。感情移入しやすくて面白かったです。ピアノのメロディーも凄かったです。
●声の強弱がはっきりとしてて同じ人でも別人の様に聞こえてすごいと思いました
●話し方や声のボリュームなどでその場面が見えるほどの音読力あったと思った。
●走れメロスは去年、自分達の学年(クラス)で演劇としてやったってゆうのがあったので、すごく面白く見れました!
(森田都)
12月22日、冬晴れの朝、東京都港区立御田小学校に伺いました。ビルの中にある都会の学校ですが、統合の前もあわせると140年を超える歴史ある佇まいです。読書教育も盛んで、コロナ禍でも毎年クリスマスシーズンにお呼び下さいます。子どもたちの反応を直接感じられる学校公演は私たちにとっても心躍る活動です。
サンタクロースになりきって、まずは低学年の皆さんに朗読をお届けしました。
最初は、サンタクロース一家の息子が、プレゼントが貰えないいたずらっこたちを助けて、楽しいクリスマスを迎えるお話です。「サンタクロースの元には、『いたずらっこリスト』と『いいこリスト』があるんですよ。みんなはどっちかな〜?」と聞いたら、いたずらっこリストの方にたくさん手が挙がりました・・・クリスマスイブまであと2日、皆、挽回していると思います。
2つめは、立派な王子の銅像にとまったツバメが、王子のおつかいをして、困っている人を助ける心温まるお話です。皆静かに聞き入って、しっかりと感想も伝えてくれました。
高学年には、戦争のあとの物のない時代、お母さんが家にあるものと交換しながら、一年がかりで娘の新しいオーバーを手に入れるお話を聞いてもらいました。
お店に行けば何でも手に入る今の時代とは全く違う、1から手作りのオーバーです。朗読の後「みんなが力を合わせてつくった世界で1つしかないオーバーを素晴らしいと思ったと」と言ってくれた代表の生徒さんの言葉がとても嬉しかったです。
最後に宮沢賢治の「よだかの星」を朗読しました。作曲とピアノは東恵以子さん。
ピアノの音色から夜空を飛ぶよだかの哀しみが伝わってきます。よだかの心の声を、高学年の皆さんはしっかりと受け止めてくれたようです。
今年の活動の締めくくりに、元気な皆さんに会えてとても楽しかったです。先生方も、体育館を暖めてお迎えくださり、心から感謝しております。学校のブログにも早速取り上げて頂き、校長先生は「みんな食い入るように話を聞き、楽しい場面では、笑い声を響かせていました。本物に触れる素敵な体験ができました。」とお書きくださいました。
御田小学校の皆さん全員が『いい子リスト」にのって、サンタクロースが来てくれますように!どうぞよいお年を!!