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スイミーの朗読活動・エピソードを紹介します♪


by suimmy

祝!図書室改装お披露目

11月22日、杉並区立天沼中学校に行ってきました。図書室のリニューアル記念として、Suimmyをお招きくださったのです。60人程の保護者の方を前に朗読ライブ、さらに本や読書にまつわるお話をしてまいりました。

森田都は、自身の中学生当時の読書感想文を持参し、「次郎物語」(角川文庫全5冊、下村湖人)、「路傍の石」(新潮文庫、山本有三)、「大地」(新潮文庫全4冊、パール・バック)を取り上げました。それらの本を通じ、自分とは全く違う境遇を追体験する事で、違う立場の人の心理や感情を想像したり分析したりする力、他人を思いやる気持ちが培われたこと、外国の珍しい風習や昔の人々の暮らしぶりを知り興味をかきたてられた事など、読書から得た事をお話しました。
また大人になってから思い出に残った本として、「音楽家の恋文」(クルト・パーレン著 池内紀訳 西村書店)をご紹介しました。この本は、森田出演の番組に訳者の池内さんがいらしてくださり知ったもので、モーツアルト、ハイドン、ショパンなど著名な作曲家27人のラブレターを通じて、彼らの人となりを分析した内容です。
嫌味な人、純情な人、激しい人…それぞれ人間臭く、当時の恋愛の状況が作品に反映されている事が分かるなど高名な作曲家達を身近に感じられる1冊です。

長谷川直子は、「だから、あなたも生きぬいて」(講談社文庫、大平光代)と「雨が降っても立ち止まらないで」(イーハトーヴ出版 シンシア・カーシー著 酒井冬雪訳)を取り上げました。
「だから~」は、いじめが原因で割腹自殺を図った末、非行の果てに16歳で極道の妻となった作者が、ある人との出会いから一念発起、独学で司法試験を突破、非行少年の更正に力を注ぐ弁護士になるまでを描いたベストセラー。
「雨が~」も、挫折から立ち直った人々の実話が複数収められた感動作で、2冊とも、どんなに辛い事、苦しい事があっても、あきらめてはいけない…という希望と勇気を与えてくれる本としてご紹介しました。
朗読ライブには、演劇経験のあるお母さまから、こんなご感想をいただきました。「ライトも無い図書室で、朗読と音楽だけで、どこまで感動できるのかと思っていましたが、素晴らしかったです」

ほかの皆様からも「疲れが取れました」「泣けました」「昔、読んだ時とは違う感動でした」など有り難いお言葉をいただき、メンバーにとって、この上ない励みになりました。
by suimmy | 2004-11-23 23:05 | 学校訪問