南相馬市 仮設住宅での朗読公演
2012年 02月 15日
昨年6月にスイミーがお邪魔した群馬県東吾妻郡にある避難所「コニファーいわびつ」に避難していた南相馬市民の皆さんが、こちらの 鹿島区小池小草の仮設住宅にまとまって移られていると、コニファーいわびつの福村支配人にお聞きし あの時の皆さんとの再会を願っての訪問です。
新幹線で福島に着くと 雪がちらちらと舞っていました。
南相馬へは 福島からバスに乗って 海のほうへ向かうこと1時間半です。
けれど 南相馬は 県内でも気候穏やかなところなので 峠を越えると 市内には雪がありません。杉並区で行われた 復興支援南相馬物産展で知り合った 原町商店連合会副会長で市議会議員の小川尚一さんと、9月に南相馬道の駅公演でお世話になった若松蓉子さんが南相馬市役所前で出迎えてくれました。
原町の駅前へと続く商店街は、日曜日の昼間ですが ほとんど人通りもなく
シャッターの閉まったお店が多いようです。
地元の老舗菓子店「栄泉堂」で 仮設住宅の皆さんへのお土産のおまんじゅうを買い、鹿島区へと向かいました。
鹿島区には たくさんの仮設住宅が建てられて仮設団地のようで、各仮設住宅を回る 巡回バスのバス停がありました。
少し迷いながらも ようやく 仮設住宅の集会所に到着。
14時 朗読会がスタート。 30名弱の方が 集まって下さいました。
やはりご年配の方が多かったですね。
朗読をしたり 一緒に歌を歌ったり お話ししたり、あっという間のひと時でした。
皆さん笑顔に再会できて、ホッと一安心。
12月からモデル地区の除染作業をおこなっている、仮設住宅にお住まいの宮川さんも 毎日 朝早くから夕方まで 乗り合いバスに乗って 除染作業に出かけているそうです。雪の少ない南相馬ですが、山のほうは雪がつもり 除染より雪かきしているようだと仰っていました。50代から60代の方が中心で かなりきつい作業ですよね。
朗読会の後、小川さんに 津波被害のあった海寄りの地域にも案内して頂きました。
ひしゃげたガードレール 打ち上げられた漁船が今も其のままです。
元は田畑だったところは 瓦礫置き場になり その中には消防車もありました。
まもなく1年ですが 被災地が復興するまでには まだま多くの困難が立ちはだかっています。それでも皆さん あきらめず前向きに 頑張っていらっしゃいます。ですから 私たちも 被災地の痛みを感じ 継続した応援をしていきたいと思います。
来る3月11日(日)杉並公会堂大ホールで行われる 杉並区主催 南相馬復興支援事業で 今回の取材レポートと 詩の朗読を致します。
午前9:30開演です。 お時間の都合の付く方、お誘い合わせのうえ 会場へいらしてください。