~南相馬・Halloweenお話会弾丸ツアー 初日 前編 原町第一小学校~
2015年 11月 04日
10/30、31の2日間、久方ぶりに南相馬を訪れ、お話会ツアーをして参りました。
朝8時過ぎの新幹線に乗り、10時過ぎに福島到着後、レンタカーで、およそ1時間40分掛けて南相馬市へ。
途中、飯館村を通過していると、黒い袋の山が目に飛び込んできました。
道の両側に、おびただしい数、積み上げられています。
これが、放射能に汚染された土を入れた遮断袋です。
車窓からは小さくしか見えず、実際の大きさは見当もつきませんでしたが、伺えば、一袋1トンもあるのだとか。
先日の台風の被害では、大量の袋が流失し、いまだ30数袋が行方不明のままです。
除染作業をしている方々以外、人の気配は一切ありません。
被害の深刻さを目の当たりにし、複雑な思いを抱えつつ、今日の最初の訪問先・原町第一小学校を目指します。
会場は、震災直前に新築した体育館。
使い初めは【避難場所として】だった体育館です。
この日は、1、2年生と特別支援学級の子供たちに、3つのお話をしました。
Halloweenを意識して、魔女の出てくるお話を選んだ他、お魚が出てきたり、猫やネズミも登場!
魔女の鷲鼻、猫のしっぽ、ネズミの耳、口ひげ・・・etc 小物もフル装備で、すっかり成りきります!
歌まで飛び出すお話に、子供たちは熱心に耳を傾けてくれました。
142年もの歴史を誇る原町第一小学校には、三代も四代も通うご家族もいますが、震災後、児童数が減り、今は本来の8割ほどの人数になってしまいました。
それでも、子供たちは、笑顔で元気に、校庭で走り回っています。
南相馬市の小中学校では、子供たちが【放射能】に対して過度の恐怖心を持たないよう、放射能に関する正しい知識と対処法を学ぶための【放射能教育】を行っているそうです。
佐藤校長先生も、【やみくもに怖がるのではなく、正しい知識を身に付け、正しく怖がるようにさせたい。そして、南相馬の子供たちが、将来、地元を出た時に、自信を持って、正しい情報を県外の人たちに伝えるようになってほしい】と仰っていました。
中央左が佐藤校長先生、右が邊見教頭先生。
原町第一小学校を後にした私たち、夜は小池小草仮設住宅の皆様とのお話会(=宴会(笑))に臨みますが、その続きは、後編で!!!